本記事でははKivy-iOSを使ってPythonでiOSアプリを作る方法について紹介します。
KivyはPythonのGUIフレームワークの一つです。
クロスプラットフォームと呼ばれ、Kivyで作られたアプリはWinsows、OS X、Linuxといった主要なOSだけでなく、iOSやAndroidでも動作するアプリを作れるのが特徴です。
・iOSに特化したSwiftを学ばなくてもPythonでできる
⇒Python使いにはとてもありがたい
・自分のiPhoneでアプリが使える(無料)
⇒App Storeにも公開できます(開発者登録が必要:有料)
Pythonで記述したプログラムをKivy-iOSというライブラリでビルドすることによって、iPhone上でアプリとして起動させることができます。
※今回のやり方はXcodeを使った方法であり、Mac以外のPCでは動作することができないので注意してください
XcodeのiPhoneシミュレータでこのようにiPhone上にアプリを表示するデモンストレーションができます。
実際にクリック(タップ)などでアプリが動きます。
それでは早速開発までの手順を説明していきます。
appストアで「xcode」と検索すると見つかります。
kivy-iosの導入については下記githubを参考にしています。
https://github.com/kivy/kivy-ios
デスクトップなどにkivyフォルダを作って、ターミナルを起動し作ったパスまで移動します。
cd /Users/●●/Desktop/kivy
pythonの仮想環境を用意します。
※kivyでは仮想環境での起動が推奨されています。
python -m venv venv
source venv/bin/activate
pipでkivy-iosをインストールします。
pip install kivy-ios
インストールが終わったら、以下を順々に入力して実行していきます。
xcode-select --install
brew install autoconf automake libtool pkg-config
brew link libtool
pip install cython
toolchain build kivy
toolchain build kivyでは20分くらいかかりました。
ここまで終わったらkivyのgithubのページからサンプルファイルをダウンロードします。
exsample > demo > touchtracerのフォルダを先ほど作ったkivyフォルダにコピーまたは移動させ、以下のコードを実行します。
toolchain create touchtracer touchtracer
無事に終わればtouchtracer-iosというフォルダが生成されます。
開くとxcodeprojファイルがあるので起動します。
iponeのバージョンを選択して実行ボタン(▶︎)を押すと仮想のiphone画面が表示されます。
touchtracerをクリックしてアプリを起動してみます。
画面をクリックすると位置情報が表示されるアプリのようです。
exsample > demo > picturesのフォルダを先ほど作ったkivyフォルダにコピーまたは移動させ、以下のコードを実行します。
toolchain create pictures pictures
開くとxcodeprojファイルがあるので起動します。
iponeのバージョンを選択して実行ボタン(▶︎)を押すと仮想のiphone画面が表示されます。
「pictures」の中に写真の元データがあるので、好きな写真を表示することができます。
以上で解説は終わりです。
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