製造ラインを担当するとちょっとした設備の異常やちょっとした品質の変化に敏感になる必要があります。
なぜなら設備の異常はほっておくと大きな故障に繋がりかねませんし、品質の変化は不適合品(不良品)を作り続けてしまうことに繋がり、会社に損害を与えてしまうからです。
しかし、人それぞれ向き不向きがあり、変化に敏感な素質を持った人間とそうでない人間がいます。
私はどちらかというと普段から細かい事は気にせず変化に疎い人間ですが、コミュニケーションを鍛えた事によりこの弱みを克服しました。
本記事ではそんな私が「話しかけやすい人」になったことで変化に対応できる人間になった経験談を紹介します。
ここまで製造ラインでは変化に敏感になる必要があるという話をしてきましたが、そもそも設備の異常や品質の変化というのは製造ラインで生じています。
という事は一番設備の近くにいるオペレータ(作業者)が一番情報を早く知っていて、正確な事実を把握しているということになるのです。
一般的に発生源に一番近い情報は一次情報と呼ばれ、特に重要な情報です。
なので製造技術エンジニアとしてはオペレータの情報を正確に吸い上げて事象を整理した上で上司に報告する仕事が求められます。
これが一般的に重要と言われているコミュニケーション能力と呼ばれるものです。
コミュニケーション=「聞く力」と「話す力」
しかし私の経験上これではまだ足りません。
オペレータの方はラインを止めれれないので、常に忙しく、話しかけても十分に答えてもらえない場合がほとんどです。新人のうちはさらに相手されにくくその傾向が強く出ます。
私が思う製造技術における究極のコミュニケーション能力と言うのは、自分から情報を取りにいかなくても相手から情報を自然と発信してもらえる能力だと考えています。
これを身に付けると相手の様子を伺うこともなく、さらに体や目を動かさずに次々と情報が集まり、何人前もの仕事ができるようになります。
そして、この能力は誰でも得られるのです。だからこそ1~3年目までに身に付けたい能力なのです。
実は情報が勝手に集まる人になるためには「話しかけやすい人」になることが大切です。
どうすれば話かけやすい人になれるのか紹介します。
下記の「話しかけたくなる人、ならない人」という書籍を読めば書いてあります。
本を読んだ上でyoutubeのまとめ動画を復習するとなお身になるのでおすすめします。
製造ラインではなるべく生まれに近い情報(1次情報)を得ることがポイントであり、若手の内は自分で情報を取りに行くも相手にされず苦労するので、まずは話しかけやすい人になることを目指すことをおすすめします。
究極のコミュニケーション能力=「話しかけやすい人になる」